中学受験に備えて非認知能力を育てよう:「点」から「線」への推理力の育て方

オリエンテーリング

地図の力で、あなたのお子さんの『非認知能力』を伸ばす専門家。
地図育®コンサルタントの 林田 岳大 です。

昨日観たテレビの「ナゾトレ」というクイズ番組を観ました
その中で興味深い問題がありましたので注目して見てしまいました。

料理の材料が並んでいて、一体何ができるのかを推理する、というもの。
例えば、①でいうと、
・エビ
・卵
は見えていて、

それ以外ですと、「パン粉」「小麦粉」のようなものが見える。
さあ、もうおわかりですね。

①の正解は「海老フライ」です。
これはサービス問題だったようで、一番最初に答えられていました。

「点」を「線」にする推理力

この問題の面白いのは、一見無関係に見える「材料」同士をつなぎあわせることで、1つの「料理」になる、という「『点』を『線』にする」推理力にあります。

「推理」というと、まるで探偵小説や刑事ドラマを見ているようですが、決して外れてはいません。「いくつかの手掛かりを見つけて、つなぎ合わせて、結論を導く」という点では、「クイズを解く」のも「犯人を捜す」のも同じですね。

中学入試でも必出の「推理力」を問う問題

「推理力」を問う問題は中学入試でも必出です。
なぜならば中学受験の算数には、「論理と推理」という単元があるからです。

例えば、2011年の早稲田中学の問題をご紹介します。

「なんとなく」や勘で答えられる問題は1つもなく、論理的に考えることが求められます。算数では、数列の規則性を考える問題、みんなの証言から犯人を当てる問題も出題されています。

国語では、バラバラになった漢字の部首や“つくり”をつなげる問題、共通の漢字を入れて熟語をつくる問題など、「手掛かり」から1つ1つをつなぎ合わせて「線」にすることで正解を導く力が求められているのです。

地図上ア~コの場所にA、B、C、D、E、F、G、H、I、Jさんの家が1軒ずつあります。次のA~Gさんの言った事を参考にしてCさんとHさん家が地図上ア~コのどの場所にあるか答えなさい。ただし、「となり」と「前」は次のように決めます。

2011年早稲田中学入試問題より


図1で、Qの「となり」とはPまたはRを指し、 Rの「となり」とはQまたはSを指します。
図2で、Tの「前」とはUまたはWを指します。
A:私の家のとなりにGさんとJさんの家があります。
B:私の家の前こは公園があります。
C:私はBさんのとなりの家に住んでいます。
D:私の家は角にあります。
E:私の家は角にあって、となりにBさんとIさんの家があります。
F:私の家の隣は公園です。
G:私の家の前には家も公園もありません。


幼少期から地図に触れることで、楽しく「推理力」は育つ。

それでは、どうしたら、この 「『点』を『線』にする」推理力は育つのか?

私は、子どもに外で地図を読みながら歩くことを推奨します。

ちょっと上級編の例をお見せします。
この地図を見てみてください。
これはスウェーデンで開かれたオリエンテーリングの世界大会で実際に使用された地図です。


チェックポイントの3番から4番を見てください。

お互いをつなぐ道がない中で、あなただったらどうやって迷わずに4番にたどり着きますか?

何となく進んでいては絶対に道に迷います。

地図を読んで、地形上の特徴物を捉え、手掛かりを探し、
その手掛かりを目印にして、1つ1つ繋いでいくことによって
少しずつ4番に近づいていく。

まさしく地図上に描かれた「『点』を『線』にする」作業が、トップレベルの選手になればなるほど瞬時におこなわれているのです。

幼児から小学生にこんな難しい地形の地図は無理ですから、もっと優しい地図を使います。
例えばこんなコース

安全が確保された公園の中で、1番から2番までどうやって行ったら、早くたどり着くのか。

トップ選手と同じように、地図上で手掛かりを探し、
「どこを」「どちらの方角に曲がる」ということを繰り返すことで目的地に近づいていく。

これもまさしく 「『点』を『線』にする」行動です。
地図を子どもに与え、自分で考えて、実際に足を動かす機会を作ることで、「推理力」は育っていくのです。

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