もう暗記だけでは乗り越えられない、中学受験の見逃せない新事情

中学受験

たいへん興味深いネット記事がでましたので今回はご紹介します。。

「 中学受験は大量暗記型から思考型に 変化にどう対応すべき」
(2021年5月5日付、日刊ゲンダイデジタル)

著者は、日本初の中学受験・塾ソムリエ、 西村則康さんです。

中学受験は大量暗記型から思考型に 変化にどう対応すべき|入試問題は学校からのラブレター
 少子化にもかかわらず、中学受験は都市部を中心にますます過熱しています。多くのお子さんが進学塾に通うのは、志望校の...

相変わらず過熱気味な昨今の中学受験事情

西村さんは、少子化にも関わらず、「都市部を中心に中学受験が過熱になっている」とした上で、
「近年、入試問題の出題傾向が、大きく変わろうとしている」と述べています。

具体的には、 「これまでの暗記偏重型から、思考力、判断力、表現力を問われるものにシフトしていく 」、というのです。

その背景には、大学入試改革があります。
大学センター試験が大学共通試験という名称に変わり、今後、出題される問題は「思考力・判断力・表現力」重視の方向が文科省からは打ち出されています。

暗記型の子ども達がぶつかる壁

西村さんは、これまで暗記中心の受験勉強をしてきた子ども達が小5くらいにぶつかる1つの壁について触れています。

それは「応用力の壁」、ともいうべきもの。
普段、解き方までも記憶し、いつもそのパターンに頼っている子は、他タイプの問題には対処できない。

野球に例えるなら、「ストレートには滅法強いけれど、変化球を投げられるとまったく打てない」バッターみたいなものです。

西村さんは、
「公式や解法の暗記だけで問題を解く習慣が身についてしまうと、多くのお子さんは、5年生になってから壁にぶつかることになる」
と述べています。

そして、「今後、難関校の入試で大切になる「思考力・判断力・表現力」は、日々の創意工夫によって鍛えられるもの」とし、今後、「 塾側も、塾に通わせている親側も、こうしたところに注意が必要になってきたといえる」としています。

子どもの「思考力・判断力・表現力」は、いつ、どこで鍛える?

この西村さんの記事は大変重要な問題提起をしてくれています。

それは、
「日々の生活の中で、
 変わりつつ中学受験の入試問題に対応する力を
 どうやって身につけるか?」
です。

今回の記事にあるように、暗記に頼ってきた子どもは壁にぶつかる可能性がある。
その段階では、選択肢が狭まっており、手遅れになる可能性がある。

だとしたら、もっと早い段階から、「本格的に受験勉強する前の基礎体力」として、
こうした『思考力』『判断力』『表現力』を身につけておいた方が良いと思うのです。

「あり方」期と「やり方」期という考え方

ここで、私なりの1つの考え方をお話します。
それは、中学受験は2つの準備期間があります。

それは「あり方」

すなわち、塾などで本格的な受験指導を受け始めるのが小4頃からとすれば、
この期間はいわば、「やり方養成期」

ただ、新しい入試問題に立ち向かうには、「やり方」のまえに、『学習に取り組む姿勢』を育てる必要があります。

それが、 「あり方養成期」

この期間では「創造力」や「工夫する力」「学ぶ楽しさ」といった、『学ぶための基本姿勢』を定着させるのです。

「あり方養成期」は普段の外遊びから養われる

先程お見せした図にありますが、この「あり方養成期」に養われるべき能力は、
「非認知能力」といわれるものです。

この「非認知能力」
最近、ようやく知名度が上がってきた言葉ですが、一言で言うと、

「点数化できない個人の能力」

のこと。

そして、この「非認知能力」はどこか塾に通って、机の前に座っていれば身に付くものではありません。

普段の生活、特に「遊び」の中で経験を積み、徐々に『学び」として身に付いてくるものなのです。

ただ、気をつけなければいけないのは「遊び」の内容。

残念ながら、テレビゲームではあまり期待できません。
大事なのは「外遊び」です。

テレビゲームの世界でも「創意工夫」や、「困難に立ち向かう力」といったものは身に付きそうな気がしないでもないですが、

「外遊び」で受ける、リアルな世界で五感で感じる刺激的な体験に比べたらその効果はやはりかなり小さいだろう、と言わざるを得ません。

本格的な受験勉強に入る前に、
「あり方養成期」にどれだけ外遊びで「学び」を自然と習得できるか。

それが、中学受験を成功させる1つの重要なカギとなるわけです。

この「あり方養成期」の効果的な過ごし方、知りたくなりますよね?
それはまた次回。

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