子どもの成長に不可欠なワーキングメモリとは?

モノの見方・考え方

ワーキングメモリとは?

ワーキングメモリとは、 作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力のことで、
「作業記憶」とも呼ばれています。

ワーキングメモリは、勉強や仕事、家事、趣味など日常生活のあらゆるところで使われます。

たとえば、
・インターネットを使う際に記憶していたIDとパスワードを入力する
・読書中に一度席を離れ、戻ってきたときに中断したところからまた読み始める。
・レシピを見ながら、複数の作業をしながら料理を作る
・複数の仕事を頼まれたときに、優先順位をつけて取り組む
・会話の中で、相手の話す内容に対して反論をする

といったことです。

ワーキングメモリは、すなわち「頭の中のホワイトボード」。

この黒板が大きいか小さいかで、受け取った情報やその情報に沿って引き出される自分の記憶を、板書して残しておける情報量が変わってきます。

ワーキングメモリを伸ばすメリット

繰り返しになりますが、ワーキングメモリは「 ホワイトボード 」です。

ですから、
情報が多く残っていればいるほど、俯瞰的に見ることができるため、

・『比較』してみたり、
・『優先順位』をつけてみたり、
・情報同士を『繋げて』みたり、

することができるわけです。

そうなると

1)決断力が早くなる
2)創造力が豊かになる
3)複数のタスクが同時進行できるようになり、効率が上がる
4)うっかりミスを減らせる

つまり、「仕事や勉強が捗る」ようになる。
これがワーキングメモリを鍛えることのメリットです。

ワーキングメモリの鍛え方

それでは、ワーキングメモリの鍛え方について考えてみましょう。

①運動の習慣をつける
有酸素運動をすることで、ワーキングメモリが刺激され活性化する、と言われています。

酸素を使うため、脳にもほどよい負荷がかかり、ワーキングメモリだけでなく、集中力や記憶力、理解力の向上にも効果があるそうです。

②新しい経験をする
脳はいつも同じことを繰り返している、その活動を怠けはじめ、どんどんと本来使えるはずのワーキングメモリの幅が狭くなっていってしまいます。

そうならないために、時にはいつもと違う新しい体験をすることで、頭の中を刺激し、本来持っているはずのワーキングメモリを広げることが必要になってくるのです。

③脳トレといわれるゲームをする
クロスワードやなぞなぞ、ナンプレなどのパズルゲームをすると、普段使わない脳の使い方をするので、脳にとっては非常に新しく、新鮮な刺激であり、それによってワーキングメモリを拡大することができるのです。

「ワーキングメモリ」と「地図」の意外な関係性

実は、このワーキングメモリ、実は「地図」とも大きな関係があります。

具体的には、「地図」と「コンパス」を使っておこなう、北欧生まれの競技スポーツ、「オリエンテーリング」がこのワーキングメモリを鍛えるには非常に適していると言えるのです。

まずは「オリエンテーリング」とはどんなスポーツかおさらい

大前提としてオリエンテーリングとはどういうスポーツなのか、確認しておきましょう。
「百聞は一見に如かず」。まずはこの動画を見てください

いかがでしたか?
簡単にまとめると、地図とコンパスを使い、あらかじめ設置されたチェックポイントを探して、なるべく短い時間で順番通りに通過して戻ってくる、という競技スポーツです。

恐らく、学校の林間学校などで体験された方もいると思いますが、元々はフィンランドやスウェーデンなどの北欧諸国で盛んな個人競技スポーツ。

あなたが思っていたのよりずっとスピード感が違っていたのではないかと思います。

ワーキングメモリを鍛えたければオリエンテーリングをするべき理由


では、なぜこの「オリエンテーリング」がワーキングメモリを鍛えるのに適しているのか?
その理由をまとめます。

①自然の中で身体を動かすスポーツであること。
当たり前ですが、通常オリエンテーリングは屋外でおこないます。
運営者によって設置されたチェックポイントをすべて通過して、
なるべく早く帰ってくる、というスポーツですから、当然体力を使います。

しかもフィールドは、森や公園といった自然豊かな場所が多く、五感を使いながら運動するので、脳は非常に多くの情報で刺激されます。

②未知の世界への「小さな冒険」になるから
オリエンテーリングは「地図」と「コンパス」を持って、前に進むスポーツです。
「地図」と「コンパス」を使うなんてまるで『旅』ですね。

そう、オリエンテーリングというスポーツは、知らない土地で、チェックポイントを探しに行く、
という一種の「宝探し」旅行なのです。

この「ミニ旅行」のような体験が、脳に新しい刺激を与えるのです。

③「地図を見て、ルートを考える」ことは、『パズルを解く』ようなものだから
ヨーロッパでは、オリエンテーリングは、
「障害物競争しながら、テレビゲームのカーレースしながら、ナンプレ(数独)を解くようなもの」
と例えられています。

つまり、マラソンのようにただひたすら走るのではなく、目的地までのルートを考えながら、草木の茂った森を走るので、「頭も身体も使うスポーツ」としてこのような例えがされているのです。

まとめ

いかがでしょうか?
このように、オリエンテーリングは、ワーキングメモリの伸ばす条件と共通点が多いスポーツです。

まだまだ日本では知名度の低いスポーツですが、フィンランドでは小学校の授業に取り入れられており、フィンランド人でしたら誰もが必ず経験しているスポーツです。

「知と体力のスポーツ」、オリエンテーリング、一度体験してみてください。」

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