■驚くべきイマドキの就活事情
地図の力で、あなたのお子さんの「考える力」を伸ばします
『地図育コンサルタント』の林田 岳大です。
いま電車に乗ると、就職活動中の学生さんをよく見かけますね。
ぜひ頑張ってほしいものですが、最近こんなネット記事も見つけました。
自立する力そぐ「教えすぎ」~就活生の親の心構え
http://college.nikkei.co.jp/article/113900319.html
この記事を書いているのは、企業の採用コンサルをおこなっているモザイクワークという企業の代表者の高橋さん。
現在の新卒採用の実態について専門家の立場で書かれています。
記事を読んで驚いたのは、最近では、
大学では保護者向けの就活説明会を行ったり、
企業では保護者同伴が可能な就職説明会などを開催しているケース
があり、
入社後も
新入社員入社日当日に「保護者への手紙」を書いてもらったり
(ほとんどの新卒社員は、感謝の気持ちか、これからの期待と抱負を書いてくれます)、
家庭訪問をしてご挨拶をしたり
ということをおこなっている、というのです。
こんな状況になっている理由について、高橋さんは次のように述べています。
一番の理由は、
現代社会は情報が溢れすぎている、
ということ。
高橋さんによると、
今は間接的に取得できる情報量が多過ぎることで、かえって時間と手間もかかってしまい、結果迷いを生じさせている
だからこそ
「自分の将来は自分で決める」そのための「決断をする力」が、今まで以上に必要になってきている
はずなのですが、実際は大人が手を差し出しすぎて、
学生の「決断する力」を弱めさせている
というのです。
例え話として、ある大学のキャリア支援を例に挙げています。
その大学では一時期学生全員とキャリア面談を行ったそうです。
しかし皮肉にも、学生の内定率が下がってしまいました。
キャリア面談という頼れる場所ができたことで自身の決断をする力が弱まってしまった、
「教え過ぎ」が決断する力をそぎ落としてしまう要因になってしまったのかもしれません。
高橋さんは最後にこう解説しています。
■子育てにおける本当の大人の役割とは
高橋さんは大人の役割について
「教えすぎず、答えは自分で出させること」
だとしています。
そして、
自ら答えを出す、そういう苦しい場面を繰り返し体験していくことで、「キャリアの自立」の力がついてくる。
周囲が失敗を恐れて簡単に答えを導いてしまうことは、成長の機会を奪っているかもしれない。
若者が自ら答えを出すことを支援することこそが、僕ら大人がやるべき本当の親心なのではないでしょうか。
とまとめられています。
まったく同感です。
■地図育ワークショップで自らの役割に気づいた親たち
この記事を読んで、親子地図育ワークショップにご参加いただいたお父さんお母さんに書いていただいたアンケートを思い出しました。
そのアンケートにはこう書いてありました。
「親子地図育ワークショップ」では、
親子で地図を持って歩くオリエンテーリングをしてもらいますが、
原則親からの口出しは禁止。
あえて全部を子どもに任せることで、
親自身が気付くことがあったことをこのアンケートが物語ってくれています。
子どもの「自分で考える力」には、もちろん子ども自身の意識と行動が大事ですが、
実は
口を出しすぎない
という親の意識もまた大事なのです。
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